先人の偉業を長く後世に伝えたい。

 

平成13年は21世紀最初の年である。南アルプスは日本を代表する山々を抱えながら富士山や北アルプスの影に隠れ今ひとつ人気が出ない。丁度当年はウエストンが北岳に登って100年目、野呂川林道開通から40年目である。この機会に新しい開山祭を企画しPRすることを提案。

旧村当局、観光協会、夜叉陣太鼓保存会、芦安中学校、蕎麦打ち名人など村の住民が一致協力して参加した。開山セレモニーも「蔓払い(つるはらい)」を新たに構成、100年前ウエストンを案内した旧芦安村のガイドの姿を再現。

環境省や山岳連盟等多くの関係者と登山者が参加した。芦安中学校全校生徒による「北岳の歌」合唱の後参加者全員が献花、北岳にこだまする夜叉陣太鼓が鳴り響く。参加者からお代わり注文が相次ぐ手打ちそば。村の関係者が登山者と一体となって南アルプスの山開きに望みました。